まるで「仙台の“首都高”」いよいよ具体化へ 仙台駅もぶち抜きか!? 都心渋滞の救世主「仙台東道路」ルート案でる

国土交通省 東北地方整備局は2025年6月11日に開催した審議会にて、「仙台東道路」のルート案について公表しました。仙台駅付近をも貫くとみられる壮大な都市型自動車道が、具体化に向けて動いています。

環状道路じゃないぞ「仙台東道路」

 国土交通省 東北地方整備局は2025年6月11日に開催した審議会にて、「仙台東道路」のルート案について公表しました。仙台駅付近をも貫くとみられる壮大な都市型自動車道が、具体化に向けて動いています。

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仙台西道路の広瀬川に架かる仲の瀬橋。ここから仙台東部道路までを貫く計画の自動車道が仙台東道路だ(画像:PIXTA)。

 仙台東道路は仙台都市圏に計画された自動車専用道ネットワークを形成する路線のひとつ。うち、仙台都心部から西へ延びる放射道路の「仙台西道路」は国道48号として、東北道とともに環状道路を形成する「仙台東部道路」「仙台南部道路」「仙台北部道路」の3路線は有料道路として完成しています。

 このネットワークに欠けているのが「仙台東道路」、すなわち仙台西道路と一体となり、東北道と仙台東部道路をつなぐ路線です。ただ、仙台駅付近を含む「仙台のど真ん中」を貫く路線となることから、他の路線が優先されてきました。

 しかし、仙台都心部や東部地域の渋滞を抜本的に解決する手段として、また、仙台駅と高速道路網の交通結節機能を強化する目的などから、2018年以降、委員会での議論や仙台市・住民との協議が継続されてきました。

 沿線はほとんどが建物用地として利用されていることから、想定される導入空間としては「既存の都市計画道路の公共空間」が基本とされています、そこで、東西方向に延びる4車線以上の都市計画道路から検討を進め、仙台西道路から仙台東部道路までのあいだで、次の4つの導入空間案が示されました。

(1)定禅寺通+国道45号+他路線を経由したクランク接続

(2)広瀬通+元寺小路福室線

(3)広瀬通+元寺小路福室線+原町岡田線+他路線を経由したクランク接続

(4)青葉通+清水小路多賀城線+他路線を経由したクランク接続

 この4つは北から南へ順に並んでおり、仙台西道路から最も“ストレート”に仙台東部道路までを結ぶのは(2)です。仙台駅北側を貫通し、今年2月に立体化された国道4号の巨大交差点「箱堤」とも交差することになります。

 4つの案は政策目標と基本条件をどれも満足し、かつ(2)と(3)は約36m~40mの幅員を確保できるとされています。

 なお、専用部は4車線の想定です。高架線か地下線(トンネル)かなど、道路構造については決まっていませんが、地下トンネルの「大きさ・離隔は、類似する首都高速道路のトンネルと同等と想定」しているといいます。

 今後は、道路構造や複数ルート案の設定など、さらなる検討が進められます。

【これマジかよ…!】仙台ど真ん中貫通「仙台東道路」のルート(地図/画像)

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コメント

1件のコメント

  1. 自動車来ないで。道路は歩行者と車椅子と自転車のものにして。車がそんなに偉いの?