「東京最古級の私鉄駅」130年目の大変貌! 西武の要塞「東村山」まもなく一部高架化 新しい駅は「何かが足りない…!?」
西武線のジャンクション「東村山」駅がまもなく一部高架化。その施設が公開されました。新しい高架駅はどのようなものでしょうか。
番線はまだ「仮」です
今回、高架駅で供用されるのは4番線と5番線です。しかし、これは仮の番号とのこと。全面供用後は新宿線の上下線が外側2線を主に使い、内側2線は新宿線・国分寺線・西武園線で共用となります。

まず新宿線の下り線だけで高架駅2線を使うのは、東村山が特急「小江戸」の停車駅であり、列車の退避を行うためだそう。現時点では地上駅の番線に応じて4・5番線とされるものの、今後、番号を振り直すつもりだそうです。
なお、地上駅は高架化工事に伴い、国分寺線と新宿線が直通できない構造となっていますが、高架完成後は直通可能になるとのこと。ただしダイヤは何も決まっていないといいます。
何かが足りない高架上、何かがなくなる高架下
高架化の進展に伴い、駅の周辺もあれこれ変わっていきます。
まず、新宿線下り線の高架化によって、周辺の踏切の遮断時間も短縮されます。最も混雑が激しい「府中街道」の踏切についても、「従来の半分とまではいきませんが、大幅に短くなる」といいます(菅原所長)
さらに、東口駅前も今後大きく変わる予定です。東村山市が駅前ロータリー周辺の整備を検討しています。現在のロータリーは3か所に横断歩道があり、クルマと歩行者が交錯しているといいます。クルマの出入口を1か所にまとめ、その周りを歩行者空間とすることで歩車分離を図る計画だそうです。
他方、駅高架下の利用方針については、現時点では決まっていないとのこと。高架化後はホームが広くなるといっても、ホーム1面と線路2本分が減るぶん、駅敷地に一部余裕ができます。この活用法についても、東京都・東村山市・西武鉄道の3者で検討していくということです。
なお、鉄道高架化の完成は2028年度の予定です。
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ちなみに、新たに供用される高架ホームはホームドアも完備され、ほぼ完成形ですが、“何かが足りない”印象をもつかもしれません。
実は、地上駅のみならず全駅のホームにあるはずの、大型の「駅名標」が無いのです。ホームドアの随所に小さな駅名標のカッティングシートが貼られており、これが「東村山」であることを示しています。菅原所長によると、大型の駅名標はホームの歩行者動線を阻害する側面もあり、新設しない方針だということです。
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